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以前マスコミに、温泉でレジオネラにかかって死亡するといった記事が出てい ますが、レジオネラ症とはどんな病気なんでしょうか?
そもそもこの「レジオネラ」という語源ですが、在郷軍人会(The Legion)から 来ているとされています。1976年米国のあるホテルで在郷軍人会の年次大会が あり参加者約4000人のうち200人余りが次々と高熱や悪寒などの症状を訴え、 そのうち30人余りが死亡した出来事がありました。
この出来事を調査すると、死亡した患者の肺の組織から、今まで知られていな かった細菌がみつかり、在郷軍人会から名前を付けてレジオネラと命名されま した。ちなみに在郷軍人とは、平時は通常の仕事をしていますが、有事の際に 召集されて国防にあたる予備役・退役などの軍人のことです。
この出来事でレジオネラ菌の感染経路の調査が行われ、ホテルの冷却塔水がレ ジオネラ菌に汚染されていて、冷却塔でエアロゾル(細かい水しぶき)になっ た冷却水がホテルの中に流れ込み、客室やロビーなどに居合わせた人が吸い込 んだものと考えられています。
最近の研究では、冷却塔の設置場所が、居室の窓の近くや空調の外気取り入れ 口に近いと、エアロゾルが室内に入り込みやすいことが分かっています。この レジオネラ感染による肺炎は在郷軍人病と名付けられています。
レジオネラ菌は、土壌や河川、湖などの自然環境に広く分布していますが、一 般にその菌の数は少ないと言われています。しかし、冷却塔や循環式温泉水、 循環式浴槽など、「ぬめり」が発生しやすい環境においてレジオネラ菌が増殖 し、自然界を超える菌量に達する事もあります。
レジオネラ感染症は、ポンティアック熱型と肺炎型の2種類と言われています。 ポンティアック熱型では、発熱、悪寒、筋肉痛などインフルエンザ様の症状が 見られますが多くは5日以内に無治療で回復し、死亡例はありません。
肺炎型では、発熱、悪寒などに加えて咳がひどくなり、進行が早く重症の場合 は呼吸困難で死亡することもあるタイプです。特に高齢者や抵抗力の弱ってい る方は注意が必要です。また、職業的に暴露を受けやすい園芸業者、冷却塔の 清掃業者なども注意が必要です。
最近は公衆浴場などで水質検査が行われるようになっています。平成11年1 1月に厚生省から「レジオネラ症防止対策について」の資料が発表されていま す。興味のある方はこちらを参考にしてください。
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